県単 河川維持修繕事業【債務】荒田川廃棄物撤去工事
- 工事場所
- 木曽川水系荒田川 岐阜市六条大溝地内
- 工期
- 令和5年12月21日~令和9年3月20日
- 発注者
- 岐阜県
- 概要
- 市川・永井特定建設工事共同企業体(JV比率60:40) 低濃度PCB 廃棄物撤去工 W=6,100t V=3,300m3 仮設建屋設置工 N=1式
今月のレポーター
- 青木 章悟
- 第一土木部 工事課
今回紹介させていただく現場は、2001年9月に荒田川河川敷に封じ込められた低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有土の撤去工事です。PCBは人体に悪影響を及ぼす物質ですが、2001年当時は処理方法が確立されておらず、封じ込めという手段がとられました。現在では処理方法が確立されるとともに、PCB特措法により、処分期限が2027年3月に決められたため、今回の工事が行われることとなりました。
本工事の特徴として、全長約90m、幅約15m、高さ約10mにもなる大型テント内での作業という点になります。テント内で掘削、ドラム缶への汚染土の封入を行ったのち、別途発注となる処分業者への引き渡しをします。
作業は粉塵等が外部に流出しないよう、密閉された空間で行います。現場内では、防塵マスクを着用し、健康被害が出ないよう進めます。集塵機やガラリによる換気は行われますが、夏場はテント内がかなり暑くなるので、熱中症に十分注意する必要があります。また、テント内で土砂を扱うため、作業ヤードが狭く、接触事故等にも気を付ける必要があります。
約20,000缶ものドラム缶を必要とし、空缶、封入缶の置き場が限られているため、資材の調達及び搬出業者との調整が課題となります。
かなり特殊な工事であり、工期も長いですが、安全第一で進めていきます。